2015年12月25日、トルコのエルドリアン大統領は金曜日の礼拝を終え、イスタンブールの街を車に乗り走っていました。
そして高さが60メートル以上ある橋に差し掛かった時、道路が規制された現場に遭遇します。
その時、まさに一人の男性が橋から飛び降りようとしていました。
男性は家族の悩みと重度のうつ病により、自暴自棄になっていました。
現場では警察が説得を続けていたのですが、男性は聞く耳を持たず、今にも飛び降りそうです。
その様子を見た大統領は、SPに男性と会話がしたいから車まで連れてくるよう指示をだしたのでした。
突然大統領からの呼び出しを受けた男性。しかし、大統領は車に乗っているため、橋の上に戻らないと会話をすることは出来ません。
そこで男性は飛び降りることをやめ、橋の上へ戻ってきます。
そして大統領と会話をすることになった男性。彼は大統領に会うと思わず目に涙を浮かべ、自身と家族の問題を伝えます。
大統領は男性と握手をすると、もう二度と自殺なんて考えないうように伝えました。そしてその場で電話を取り出し、関係当局へ問題を解決するよう指示をだしたのでした。
通常であれば通りすぎてしまうような場面。しかし、自身であれば男性を救えると思い、行動をしたエルドリアン大統領。その行動に称賛が集まっています。